日本では安倍前総理の辞任によって、新しく菅総理大臣となった。日本の制度上、国民が直接投票を行って決める訳ではない。国民の代弁者たる、国会議員が投票を行う。候補者を決める過程でも直接的な国民の関与はない。一方、新型コロナウイルスに感染してしまったトランプ大統領が、共和党の候補となっているアメリカの大統領選挙は、かなり仕組みが違う。国民一人一人の投票が、かなりダイレクトに反映されるのだ。今後の自分の国の代表を決める投票なだけに、責任は重大だが、それだけに、1票を大事にしているように筆者からは見える。
そして、アーティストも投票を呼びかけていて、その呼びかけ方もまた、アーティスティックだ。
OK Goのダミアン・カーシュは、おそらく期日前投票を済ませたのだろうか、インスタグラムに抽象的なデザインの中心に「I VOTED」と書かれているだけの画像をアップしている。
ちょっと変わった・・・というか、皮肉を込めたメッセージを発しているのは、Foo Fightersだ。共和党、民主党の副大統領候補の公開討論会で、討論以上に話題になってしまったのが、共和党のペンス副大統領の頭に止まったハエだ。そんなハエの写真と、彼らの代表曲「Learn To Fly」の楽曲リンクだけをツイートしている。
https://t.co/sOehFv3IJx pic.twitter.com/XeGm7hIQN9
— Foo Fighters (@foofighters) October 8, 2020
特に話題になっているのが、ジェイコブ・コリアーだろう。
America, you know what to do. #VoteHimOut pic.twitter.com/DyCqIepGFS
— Jacob Collier (@jacobcollier) September 24, 2020
ビートに合わせておもむろに鍵盤を弾いていくと、その旋律がPCのシーケンサーに入力されていくと、なんと、「VOTE」の文字になっているのだ。
日本では、なぜかアーティストは政治的発言をしてはダメだ、というような風潮がネット上にあったりするのだが、アメリカではこのようにアーティストならではの発信の仕方をしているのだ。どうだろう、こうした発信を見れば、若者が政治に興味を持つきっかけになるのではないだろうか。
自分たちが住む国の政治、誰しもに影響があり、責任があり、関係していることなのだ。
(NO.16編集部)