#cleansoundsmovment という活動をご存知だろうか。これは、海洋プラスチックゴミを撤去するボランティアに、サプライズでライブを披露する、というもの。これは2018年に、ノルウェーのバンド、Madconが、フィヨルドのプラスチックゴミを集めているグループにサプライズでライブをしたのが始まりなんだそう。
今回、#cleansoundsmovement で、歌声を届けたのは、ノルウェーのシンガー、オーロラ。その様子がツイッターにアップされている。
Since there are living humans – one by one – we have destroyed the earth, it is only fair that one by one we save it. Have a look at when I recently did a surprise pop-up for true plastic fighters in #CleanSoundsMovement
I believe there is hope. If we act now. pic.twitter.com/7ozccy0NIq— AURORA (@AURORAmusic) October 18, 2020
前髪があるオーロラも珍しい・・・
実際、ボランティアが集めた海洋プラスチックゴミも写っているが、やはりこんなにもあるのか、と驚くばかり。
彼女は子供の頃から海の近くで暮らしていたそうで、その広大さや、常に変化する姿に魅了されてきたそう。Auroraは先日「Infections Of A Different Kind Of Human」というアルバムをリリースして日本デビューも果たしている。彼女の楽曲からは、自然を感じることができる。それは彼女の育ってきた環境、そして彼女の自然に対する畏敬の念があるからこそだろう。
10代や20代の若者は、環境問題などへの意識が高い、と言われている。日本で言えば、高度成長期やバブルといった、消費の時代以降に
生まれたミレニアル世代やZ世代と呼ばれる世代だろう。彼らにとっては、環境問題はもはや未来の問題ではなく、自分たちへ重くのしかかってくる問題という自覚があるのだろう。そして、環境問題というのは彼ら自身が原因ではなく、今、世界を動かしている世代が積み重ねてきたものだ。すでに手遅れかもしれない。でも、自分たちが今後生きていく世界、さらには彼らの子供達が暮らしていく世界を、ちょっとでもいい方向に動かしていきたい。そんな心の叫びなのではないだろうか?
オーロラの楽曲「Different Kind Of Human」にはこんな一節がある。
「人の行いには欠点はあるけど、あなたは純粋だから ここから連れ出さなければならない・・・」
今回、オーロラは、この#cleansoundsmovementに関して、同じくノルウェーのシンガー、Sigridと、Z世代の申し子、Billie Eilishを指名している。今後、この動きがもっと広がっていくかもしれない。
(NO.16 編集部)