初心者でも分かる“EDM”って何???
こんにちは!DJ / Label Owner / ProducerのJunya Shimizuです。
DJ JunyaShimizu
プロジェクトレーベル『InfinitySense』主宰・『TOKYO FM』ディレクター/選曲家。2005年よりDJ/オーガナイザーとして国内のHouse/Crossoverシーンを中心に活躍。Jazzy & SoulfulなGrooveを主軸に、House, EDM, Drum’N’Bass, HipHopと、固定概念に囚われる事の無い自由なCrossover Style DJ。2006年より“次世代のダンスミュージック”をテーマにプロジェクト兼パーティー『InfinitySense』を主宰。海外アーティストの来日ツアー企画など、常に新世代の音楽を紹介してきた。現在は、青山0 ZEROにて偶数月第3日曜日に開催中。
https://iflyer.tv/ja/infinitysense/
改めて“EDMって何?”
こんなお話をしていますが。。。
これ.からのEDMはどうなっていくのか?
■音楽としてのEDMは、もはやPOPミュージックへ
「Hardwell & W&W / Jumper」
以前紹介した、この楽曲が2013年のアンセムだったんですが
音楽ジャンルとしてのEDMは
これも以前に話した通り、どんどん細分化され
オーバーグラウンドなEDMは、もはやPOPミュージックになりつつあります。
例えば、この2015年リリースの大ヒットナンバー。
「Major Lazer & DJ Snake / Lean On feat. MØ」
ディプロ率いるメジャー・レイザーとDJスネイクによるコラボで
更に、デンマーク出身のシンガー、ムーをフィーチャーしたナンバー。
リリースされてから、一気に世界中で聴かれるようになり
その勢いはとどまるところを知らず、2016年のフェスでもヘビープレイ。
MVは(原稿執筆時点では)20億再生を超えている人気っぷり!
同じくコチラも、2015年発表の大ヒットナンバー。
「Kygo / Firestone feat. Conrad Sewell」
ノルウェーの若手DJ/プロデューサー、カイゴ。
昨年デビューAlbum『Cloud Nine』をリリースし話題になりました。
世界的音楽ストリーミング配信サービスSpotifyでは、2015年新鋭大賞を受賞。
そして、Apple Musicとは定額制音楽サービスのプロモーションでのパートナーシップを発表したり、
まさにストリーミング世代を代表するDJ/プロデューサーの1人。
そして“Tropical系” EDMなんて言葉も生まれたのも彼からだったりします。
あと分かりやすいところで、忘れてはならないのがコレ。
「Justin Bieber / What Do You Mean?」
カナダのポップシーンの貴公子、ジャスティン・ビーバー。
2015年にリリースされた、この楽曲も収録されているAlbum『Purpose』
99の国と地域のiTunesで1位を獲得し、全英チャートでは
何と、ザ・ビートルズの記録も超えちゃったとか(笑)
全米Billboard Hot 100では1位2位を独占し、
収録曲「Where Are Ü Now」は、自身キャリア初となる
グラミー賞“最優秀ダンス・レコーディング賞”を受賞。
彼に関しては、元々EDMというワケではなく
この作品で、先ほどの「Lean On」のような
最新型EDMサウンドを取り入れ、それを見事にPOPミュージックとして昇華。
世界的大ヒットとなっていったワケですねー。
そして、昨年から今年にかけてブレイクしてきたのが彼ら。
「The Chainsmokers / Closer feat. Halsey」
ドリュー・タガートとアレックス・ポールからなる
アメリカのDJデュオ、ザ・チェインスモーカーズ。
昨年、全米チャートにおいてこの楽曲が12週連続1位を獲得し、一気に大ブレイク。
今年に入り、第1弾「Paris」、Coldplayとのコラボによる「Something Just Like This」、
更にこの「Closer」のロング・ヒットによって、
3曲同時トップ10入りを果たし、初のグラミー賞にも輝きます。
この全米Billboard Hot 100…過去にはザ・ビートルズが1964年にトップ5を独占、
またロック/ディスコバンドのビージーズが1978年に3曲同時トップ10入りを果たしていますが、
この記録をデュオ/グループが果たすのは彼らが3組目で、実に39年振り!のことだとか。
そんな彼らが4月にリリースしたFull Album『Memories…Do Not Open』は、
世界同時発売されるやいなや、アメリカや日本を始め世界約70ヵ国で1位を獲得。
4月中旬からは自身初、過去最大規模の全米アリーナ・ツアーを行っています。
彼ら、DJ・プロデューサーとしては、結成は2012年。
結成から翌年、2013年に、フリーダウンロードでリリースされた「#SELFIE」が、
スティーヴ・アオキのレーベル“Dim Mak”の目に留まり、翌年には同レーベルからリリース。
「The Chainsmokers / #SELFIE」
聴いてみて分かりますが、デビュー当時は割と激しめのEDM。
5年の活動の中で音楽性が変わっていったんでしょうが
この流れが、まさに“常に変化しているEDMシーン”といえます。
このザ・チェインスモーカーズ…DJとしては
『Tomorrowland』『Ultra Music Festival』『Electric Daisy Carnival』や
『Coachella』といった、世界的にも有名な大型フェスに軒並み出演。
昨年『SUMMER SONIC 2016』での出演も記憶に新しいですが、
今年の『Ultra Japan 2017』には、再び日本へやってきます。
http://ultrajapan.jp/
■カルチャーとしてのEDMは???
前回のコラムでも言いましたが…
EDMは、現在のビジネスモデルにフィットしているといえます。
現在も世界中で増え続ける音楽フェス。
どこかで気付かない内にピークを迎え、収束していくかもしれません。
ですが、EDMシーンは、様々な要素を吸収したりコラボレーとしたり
常に変化しながら、形を変え、更に進化していくかもしれません。
現在、1つの音楽カルチャーとして歴史に刻まれているのは事実。
あとは、我々がそのカルチャーをどう発展させていくかにかかってるのかも。。。
DJ JunyaShmizu
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