ガンズ・アンド・ローゼスのベーシスト、そしてニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにも掲載された実績をもつ作家でもあるダフ・マッケイガン(Duff McKagan)が、彼の新たなソロ・アルバムからの楽曲「Tenderness」を2019年2月22日にデジタルで先行公開をおこなった。
(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
(Photo: Jesse DeFlorio)
ダフ・マッケイガンは、シューター・ジェニングスと彼のバンドをバックに率いて、5月30日にフィラデルフィアのTLA、5月31日にはワシントンD.C.のシティー・ワイナリーでのスペシャル・ライヴが決定している。
マッケイガンとシューター・ジェニングスは、2018年3月から、カリフォルニア州のEcho ParkにあるStation House スタジオを拠点としてレコーディングを開始。ダフ・マッケイガンのガンズ・アンド・ローゼスのツアーと、シューター・ジェニングスの名を冠したアルバム『Shooter』のリリースの合間に曲を書き、レコーディング作業をおこなった。
「このプロジェクトを始める前、2年半に及んだガンズ・アンド・ローゼスの“Not In This Lifetime….tour”の本を書くのかと、何度か人に聞かれたよ」と、マッケイガンは語る。「もちろん、素晴らしい経験ではあったが、俺の頭の中にぐるぐると渦巻いていたアイディアは、本よりも音楽が適していると思ったんだ。地球を旅している間に体験した悲痛な思い、怒り、恐怖、混乱、そして分断は、俺の中のすべての真実の言葉を曲として成り立たせてくれ、それによって世に広めることができ、人々を助けることができるんだ」。
ツアー・バスの窓から外の世界を見るマッケイガンの目に映った景色は、幻滅、不正と恐怖に溢れていた。破られたり、見捨てられた約束であふれた街、破滅の光景を見渡しながら、痛みのかたまりを曲に注ぐことができ、しっかりとパワーを持つ作品にすることができた。
「先行曲“Tenderness”の意味は、既にノイズとして存在している酷い政治家やその他の意見のようなものに、俺がさらに加わって存在しようと思っているわけではない」と、マッケイガンは語る。「これは、調和と平和の曲。そして、このアルバムが瞑想であったり、それがあまりにも尊大で高尚な目的でなければ、何らかの癒しをもたらせてくれればいいと思っている。そしてアーティストして俺が持っている取りに足らない声を利用して、崩壊しているように見えるものをできれば阻むことができればと思っている。父親として、俺は何かを発言し、行動しなければならない。娘たちと妻、そして国を愛しているからね。強くあり、自分の持つ声を用いて今自分ができることをやらなければ、そんなチャンスは二度と訪れないかもしれないと思うんだ」。
「Tenderness」 リリック・ビデオ
「このアルバムを構築し始めた時から、先行楽曲“Tenderness”は、焦点になっていた」と、シューター・ジェニングスは語る。「ちゃんとアルバムのサウンドを掘り下げる前に、早い時期にリリースするのが少し怖かった。フィーリングで、一発で決めなきゃ、って思っていたんだ。録音が終わって、最初のミキシングの後に、ダフに、“この曲は今すぐリリースしなきゃダメだ!”って書いて、そういったんだ。自分の人生、そして互いの人生を優しく称賛するというシンプルなメッセージ。この曲は世界で対立が多い中、共感できる解決策を与えてくれる。だから、“優しさ(Tenderness)”なんだ」
シューター・ジェニングスとのコラボレーションについて、マッケイガンはこう語る。
「曲の構成に、シューターと共に取り組んでいた時、幸運が微笑んでくれたんだ。シューターは頭脳明晰で、無限の音楽カタログが頭の中にわき上がり、どんな瞬間でもそれらを活用することができる。最初からこの作品に信念を持ってくれていて、それが俺に自信を与え、前進する力をくれた。シューターは、どの楽器もできる。それは俺をおじけづかせるように一見みえるが、彼はとても誠実に取り組んでくれ、一度たりとも、彼が俺よりも優秀であることをわざと見せつけられたと感じたことはない。実際にはその逆だ。彼によって、より上手いアコースチック・ギタープレイヤーになれたし、シンガーとしてゆとりもできた。スタジオの中でリアルな本物のサウンドを得る能力は、彼に勝るものはいない。そして、俺のキャリアの中で、このレコード制作が音楽的に最もインスピレーションを与えてくれたんだ」。
アルバムは、ダフ・マッケイガンの2015年のベストセラー本「How To Be A Man (Other Illusions)」に続く創造物となる。