<特集 – ヴァイオリンをフィーチャーした楽曲>
ヴァイオリンをフィーチャーした楽曲を特集。
Whatever
Whatever Oasis
イギリスを代表するバンドの一つといえば、オアシスだろう。ニューロマンティック、マッドチェスターを経たイギリス音楽界で花開いたブリットポップムーブメント。一気にギターロックがチャートを席巻したが、そのギターロックを牽引したバンドでもあるが、1994年にリリースされたこのシングルは、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したストリングスがイントロからフィーチャーされている。このストリングス・パートもノエル・ギャラガーが編曲をしているということ。
Mari Kulkun
Viva La Vida Coldplay
こちらもイギリスを代表するバンドとなったコールドプレイ。2008年にリリースした4枚目のアルバム「Viva La Vida」のタイトルトラックは、イントロの第一音からバイオリンで始まる。それまでの3枚のアルバムは、イギリスのバンドらしい、どこか内向的な雰囲気を纏っていたが、この曲で、ロックファンだけでなく、幅広い音楽ファンに彼らの名前が知れ渡ることになったのではないだろうか。バイオリンが跳ねるようなリズムでリフレインされており、高揚感、躍動感、重厚感を楽曲にもたらしている。
Canned Heat
Canned Heat Jamiroquai
こちらはアシッド・ジャズムーブメントの中で登場したジャミロクワイ。1999年のヒット曲。ファンキーなベースラインと軽快なカッティング・ギターに絡んでくるストリングスは、アッパーなリズムのこの楽曲に、さらに勢いを加えている。また、この曲のミュージック・ビデオはジャミロクワイの代名詞的な映像作品の一つで、フロントマンのJKがダンスをしながら、部屋の壁に飛び込んで、次から次へと違う部屋に移っていくというもの。そのダンスの勢いと、部屋の壁に飛び込む感じを、ストリングスが見事に表現しているようにも聞こえる。
Rather Be feat.Jess Glynne
Rather Be feat.Jess Glynne Claen Bandit
バイオリン・プレイヤーがメンバーに在籍していたポップ・グループ。一貫して、エレクトロ・ポップとバイオリンをミックスさせた楽曲を作り続けており、2014年にリリースされたシングル「Rather Be」は、印象的なバイオリンのフレーズが耳に残るヒット曲だ。フィーチャーされたボーカリストのジェス・グリンの名前を一躍知らしめることになった楽曲でもある。
しかし、2016年に、バイオリン・プレイヤーのミラン・ニール・アミン=スミスがグループから脱退してしまい、クラシカルな要素が薄まってしまったのは、少し寂しい。
Galway Girl
Galway Girl Ed Sheeran
ホームレス・シンガーソングライターとしてデビューを果たしたエド・シーランも、今や世界的なアーティストになったわけだが、ギターをメインにしたオーソドックスな楽曲で構成された1stアルバム、ファレル・ウイリアムスやリック・ルービンをプロデューサーに迎えた2ndアルバム、そして3rdアルバムと、その音色を常に進化させている。この曲は2017年の3rdアルバムに収録されたナンバーで、ラップのように歌うエド・シーラン節に、アイリッシュ・ミュージックで言うところのフィドルのようなバイオリンが絡んでくる。Galwayとはアイルランド西部の町の名前だそうで、歌詞の内容は、アイリッシュの女性との恋の物語と言うこと。そんな歌詞の内容もあり、フィドルがフィーチャーされているのだろう。