永遠の恋人〜リートの魅力
久しぶりにリート・リサイタルを聴く。 リートとはドイツ語で歌曲のこと。リート・リサイタルはクラシックコンサートの中でもお客さんが入りにくい、という話を聞いたことがある。確かに歌詞が外国語という点でまずハードルが上がる。ざ…
久しぶりにリート・リサイタルを聴く。 リートとはドイツ語で歌曲のこと。リート・リサイタルはクラシックコンサートの中でもお客さんが入りにくい、という話を聞いたことがある。確かに歌詞が外国語という点でまずハードルが上がる。ざ…
ある日ちょっと喉の奥に微かな痛みを感じた。エアコンによる乾燥か、スタジオが寒いので冷えたのかと思っていた矢先、朝起きたら妙に怠い。熱を測ると36.7度。比較的平熱が高い私としては微熱には当たらない感じではある。 しかしこ…
この秋は緊急事態宣言が明けたこともあり、日本のクラシックコンサートも徐々に活況を呈してきた。それでもまだ海外のオペラやオーケストラ団体などの来日は限られているが、昨年に引き続き、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団だけは予…
今回は若い奏者たちの室内楽コンサートである。会場は銀座の王子ホール。前回のコラムで紀尾井ホールを私のお気に入りのホールとして紹介したが、この王子ホールも甲乙付け難い良質なホールである。王子製紙株式会社が企業のメセナ活動の…
およそシューベルトのピアノソナタほど聴くのに覚悟が必要な音楽もないと思う。少なくとも私はそうである。正直ピアノをやっていた学生の時もどう弾いたらよいのかよくわからなかった。いつも手探りで捉えどころがないように感じていた。…
銀座の王子ホールで高校時代の友人がピアノリサイタルをやるというので、開演前に友人らと久しぶりに顔を合わせて食事もすることになった。 その日集まった音大の付属高校時代のメンバーはかつてピアノ科の生徒で、今では結婚して家庭を…
秋も深まる季節である。人生も半ばを過ぎるとそんな季節の黄昏に、いずれ訪れるであろう「死」について漠然と考えることも多くなる。いや、むしろ「死」そのものについて考えていたのは、そこからまだ遠いところにいた10代の頃だったか…
東京も雪が降る季節である。今週もまた雪の予報が出ているようだが、暦の上ではもうすぐ立春。どんなに寒くても確実に春は近付いてきているのである。この季節に聴きたい音楽は何だろう、と考えていたところ、1月31日はシューベルトの…
私は音楽評論家でもプロのライターでもないので、このコラムも「クラシック音楽について、専門的になり過ぎない内容で好きに書いて下さい」と言われたのをいいことに、今回は更に個人的趣味でクラシック音楽を紹介したいと思う。ずばり小…