災害と音楽
3月は日本において2つの大きな災害が起こった月として記憶されている。ひとつは30年前の地下鉄サリン事件。もうひとつは未曾有の自然災害、東日本大震災である。そのどちらにも音楽と関わる場面があった。 通勤時間帯の地下鉄で猛毒…
3月は日本において2つの大きな災害が起こった月として記憶されている。ひとつは30年前の地下鉄サリン事件。もうひとつは未曾有の自然災害、東日本大震災である。そのどちらにも音楽と関わる場面があった。 通勤時間帯の地下鉄で猛毒…
少し前のことになるが、すみだトリフォニーホールでの新日本フィルハーモニー交響楽団の定期公演を聴きに行った。錦糸町は職場である半蔵門からは地下鉄で一本なのだが、近頃はスタジオで仕事することが減っているので、少し億劫に思えて…
オリンピックは鎮痛剤だと誰かが言っていた。それが終われば容赦ない現実が待ち受けている、と。 私の現実はもちろん日々の仕事を粛々と片付けることだが、番組ごとに大小含めて様々な問題が日常的に起こる。よくもまぁこれだけパターン…
年明け早々、二度目の緊急事態宣言となった。 一度目の時には人生初めての経験だっただけに、生活必需品の買い占めなど困った問題も多かったが、一方で少しの間だけ我慢をすれば、そのうちに終息するだろうという楽観的な見方もあった。…
昨年初めて聴いたアイスランドのピアニスト、ヴィキングル・オラフソンが今年も来日した。同じ紀尾井ホールと、今年はすみだトリフォニーホールでの協奏曲のプログラムも組まれていた。私は日程的にも先だった紀尾井ホールのソロ・リサイ…