二人の異才、コパチンスカヤとクルレンツィス
私が大阪のフェスティバルホールへ行くのは5ヶ月ぶりである。前回は9月にサイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団のバーンスタインとマーラーのプログラムを聴きたいがために遠征した。この冬、ヴァイオリニストのパトリツィア・コパチン…
私が大阪のフェスティバルホールへ行くのは5ヶ月ぶりである。前回は9月にサイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団のバーンスタインとマーラーのプログラムを聴きたいがために遠征した。この冬、ヴァイオリニストのパトリツィア・コパチン…
私は今まさに、放送局のスタジオで絶賛番組制作中である。具体的にどんな作業をしているかというと、ハイレゾ音源を黙々と録音しているところだ。 これは私が制作を担当している、衛星デジタル音楽放送ミュージックバードのオーディオ・…
モーツァルトの4大傑作オペラといえば「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」「魔笛」と現在でも度々上演される人気ある演目が並ぶ。思えば私が高校生の時に初めて観たオペラは「フィガロ」だった。このモ…
オペラの話題が続くのだが、先日ライブビューイングでオペラを2本続けて観る機会があった。1本はワーグナーの大作、「ワルキューレ」、もう1本はニコ・ミューリーの新作オペラ「マーニー」である。 「ワルキューレ」の方はご存知の通…
2019年はエドガー・アラン・ポー生誕210年ということである。そのポーの短編小説『アッシャー家の崩壊』をもとに自身で脚色し、オペラ化を試みたのが作曲家ドビュッシーだった。それはドビュッシーの死により断片を残し未完となっ…
2019年初めに出かけたコンサートはトッパンホールのニューイヤーコンサートだった。トッパンホールはその名の通り凸版印刷株式会社が持つコンサートホールである。クラシック音楽の歴史は楽譜とともにある。その普及には〈印刷〉とい…
突然だが私は何年か前からジムで定期的にトレーニングをしている。もともと体が硬く、ラジオの仕事を始めてからは編集作業や原稿書きなどでずっとパソコンに向かっていることも多いので、肩凝りや腰痛になりやすく、これが慢性化してしま…
前回のコラムで映画の話題を取り上げたばかりなのだが、続けて試写で観た映画があった。タイトルは「女王陛下のお気に入り」。ベネチア国際映画祭で銀獅子賞と女優賞のW受賞で話題の映画だ。 18世紀初頭、フランスとの戦争状態にある…
そろそろ2018年も終わりを告げようという時期、世は忘年会シーズンである。しかし小規模な現場だと番組単位で忘年会ということは少ない。年末年始の休みに備えて、通常の収録番組のスケジュールが早まったり、特番があったりとラジオ…
英国ロイヤル・オペラ・ハウスはロンドンにある世界的な歌劇場。妹がイギリスに住んでいた頃、私も何度か訪れたことがある。優雅な気分を堪能するにはサヴォイ・ホテルでアフタヌーンティーを楽しんでから程近いコヴェントガーデンに向か…