アルマ・マーラーにみる女性脳
前回のコラムで映画の話題を取り上げたばかりなのだが、続けて試写で観た映画があった。タイトルは「女王陛下のお気に入り」。ベネチア国際映画祭で銀獅子賞と女優賞のW受賞で話題の映画だ。 18世紀初頭、フランスとの戦争状態にある…
前回のコラムで映画の話題を取り上げたばかりなのだが、続けて試写で観た映画があった。タイトルは「女王陛下のお気に入り」。ベネチア国際映画祭で銀獅子賞と女優賞のW受賞で話題の映画だ。 18世紀初頭、フランスとの戦争状態にある…
そろそろ2018年も終わりを告げようという時期、世は忘年会シーズンである。しかし小規模な現場だと番組単位で忘年会ということは少ない。年末年始の休みに備えて、通常の収録番組のスケジュールが早まったり、特番があったりとラジオ…
英国ロイヤル・オペラ・ハウスはロンドンにある世界的な歌劇場。妹がイギリスに住んでいた頃、私も何度か訪れたことがある。優雅な気分を堪能するにはサヴォイ・ホテルでアフタヌーンティーを楽しんでから程近いコヴェントガーデンに向か…
現代音楽というと大抵の人が思い浮かべるであろう、難解でガーガーキーキーする音がひしめいている調性のない音楽、というイメージは最近大分払拭されているのではないかと思う。調性音楽が形を失くし始めたのは既に後期ロマン派、ワーグ…
銀座の王子ホールで高校時代の友人がピアノリサイタルをやるというので、開演前に友人らと久しぶりに顔を合わせて食事もすることになった。 その日集まった音大の付属高校時代のメンバーはかつてピアノ科の生徒で、今では結婚して家庭を…
秋も深まる季節である。人生も半ばを過ぎるとそんな季節の黄昏に、いずれ訪れるであろう「死」について漠然と考えることも多くなる。いや、むしろ「死」そのものについて考えていたのは、そこからまだ遠いところにいた10代の頃だったか…
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータと言えば、ヴァイオリンのソロ作品の中でも音楽史上最高の傑作であることは疑いようがない。 icon-youtube-play バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト…
METライブビューイング。ニューヨークのメトロポリタンオペラの上演を映画館でお小遣い価格で観ることができ、一流歌手のパフォーマンスはもちろん、幕間のインタビューや舞台裏も紹介されるなど盛りだくさんの内容は、担当するミュー…
東京ストラディヴァリウス・フェスティヴァル2018については以前このコラムでも取り上げたが、10月9日から15日まで六本木にある森アーツセンターギャラリーでいよいよそのストラディヴァリウスが日本初の珍しい型も含めて21挺…
ヴィキングル・オラフソン。 ちょっと風変わりな名前であるそのピアニストはアイスランド人。聞けばアイスランドというのはファミリー・ネームという概念がないそうで、彼の場合もヴィキングルが名前でオラフソンというのは父親の名前に…