スタニスラフ・ブーニンの生き様
父が亡くなってから一人暮らし中の母。彼女のたっての希望でスタニスラフ・ブーニンのコンサートを聴きに行くことになった。私の母は下町で商売を営む家に生まれた生粋の江戸っ子。もともとクラシック音楽にはあまり縁がない人なのだが、…
父が亡くなってから一人暮らし中の母。彼女のたっての希望でスタニスラフ・ブーニンのコンサートを聴きに行くことになった。私の母は下町で商売を営む家に生まれた生粋の江戸っ子。もともとクラシック音楽にはあまり縁がない人なのだが、…
その日、ピアニストのマウリツィオ・ポリーニが亡くなったというニュースが世界中を駆け巡った。ピアノを愛する人にとってこれははただの訃報ではない。「時代の終焉」「巨星墜つ」といった言葉が頭をよぎったことだろう。近年はコンサー…
スタニスラフ・ブーニン。 私と同世代のピアノファンなら一際感慨深く、その名を思い浮かべるピアニストに違いない。 ある日、ふとテレビをつけると彼の特集をやっていた。19歳の時に当時史上最年少でショパン国際ピアノコンクールに…
早いもので2021年ももう終わりに近づいている。ここでも何度かぼやいているが、年末のラジオディレクターはいわゆる年末進行というのがあって、年末年始の休みを考慮して通常より番組の納品が早まるので、気力体力の勝負時である。今…
今年は5年に一度のショパンコンクールの開催年。少し前まで音楽界の話題はほぼそれ一色だった。当然このコラムでも取り上げて然るべきだったのだが、YouTubeやSNSなどリアルタイムでアップされる情報や動画などを私は殆ど見聴…