夏の夜に聴くソッリマ と芥川
ジョヴァンニ・ソッリマは「チェロのジミヘン」と呼ばれる。 このキャッチコピーはなかなか強烈だ。普段クラシック音楽をあまり聴かない人も興味を惹かれるのではないだろうか。ジャンルを超えたミュージシャンとの共演やカリスマ的な人…
コラム
ジョヴァンニ・ソッリマは「チェロのジミヘン」と呼ばれる。 このキャッチコピーはなかなか強烈だ。普段クラシック音楽をあまり聴かない人も興味を惹かれるのではないだろうか。ジャンルを超えたミュージシャンとの共演やカリスマ的な人…
ピアノはあらゆる楽器の中でも非常に完成された楽器である。特にモダンピアノはその構造や素材、大きさや汎用性、全ての音楽教育の基本になっていることからもわかる。それだけに一見、誰が弾いても同じ音がすると思われがちである。物理…
梅雨が明ける前の晴れ間が覗く午後、私は神楽坂に向かっていた。アグネスホテルで、友人のピアニスト島田彩乃さんと彼女のフランス留学時代の仲間であるヴァイオリニスト矢野玲子さんのランチタイムコンサートを聴きに行くことになってい…
久石譲といえば現代音楽の作曲家であり、北野武や宮崎駿の作品を手掛けた映画音楽の分野でも世界的に有名だが、一方で指揮者としての顔を持つ。自ら設立した長野市芸術館を本拠としたナガノ・チェンバーオーケストラを率いてベートーヴェ…
ネザーランド・ダンス・シアターの公演を横浜まで遠征して観に行くことにした。バレエは自分でも少し習っていたこともあるのだが、忙しさと身体の硬さで断念して自らやることは諦め、もっぱら鑑賞専門となっていたわけだが、それでもバレ…
現代で世界3大コンクールと言えば、ショパン国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際コンクール、そして先日、既にピアニストとして華々しい活躍をしている日本人若手の藤田真央の出場で話題を呼んだのが、チャイコフスキー国際コン…
ベルナルト・ハイティンクが指揮活動の引退を表明した。 平成から令和になり、時代を振り返る中で感じたのが指揮者という存在そのものの意味が様変わりしてきた、ということである。カラヤンやバーンスタインが亡くなり、圧倒的な存在感…
北欧ノルウェーのミュージシャン、と聞かれて、誰の名前を思い浮かべるだろうか。 80年代、PVとともに世界中で「Take On Me」が大ヒットした、a-haはノルウェーを代表するアーティストだろう。しかし、いま、最も世界…
女子の中二病的なところもあるが10代の頃、私は修道女に憧れたものである。キリスト教文学も好きだったし、それに修道女の衣装というのがとても好きだった。今ならさしずめシスターのコスプレというところだろうが、究極のシンプルなシ…
今回は直接音楽に関係ないのだが、とある映画の試写会に行った話から書いてみたい。 「モデル 雅子 を追う旅」というタイトルのその映画は、ファッションモデルとして30年の長きに渡って活躍し、2015年の1月に50歳で希少がん…