タグ: Yoko Shimizu
光と色彩の作曲家ドビュッシー
2018年は様々な音楽のメモリアル・イヤーだが、作曲家で盛り上がっているのがドビュッシーだろう。クロード・アシル・ドビュッシーは19世紀後半から20世紀の初めに活躍したフランスの作曲家。1918年に没しているので今年は没…
指揮者パーヴォ・ヤルヴィが語るバーンスタイン
今年はバーンスタイン生誕100年。いたるところでバーンスタインのコンサートやイベントが企画されている。 先日私が出かけたのもその一つ。それは「爆クラ!」という湯山玲子さんが主催するクラシック音楽をフィーチャーしたイベント…
ルドルフ2世の驚異の世界展と音楽
父が幻想絵画を好んでいたせいか、私の実家の本棚にはマグリットとかエッシャーとかの本がたくさん並んでいた。私も子供の頃からそういったものを眺めて育ってきたので、その延長線上に絵画やいろいろな芸術作品への趣味が反映されている…
2つの『皆殺しの天使』
メトロポリタン・オペラのライヴビューイングは自分の担当番組でも紹介している関係で折に触れて観に行くのだが、先日観たトーマス・アデスの「皆殺しの天使」が出色の面白さだったので少しここで感想を書いてみたいと思う。 もとは19…
冬の終わりに聴くシューベルト
東京も雪が降る季節である。今週もまた雪の予報が出ているようだが、暦の上ではもうすぐ立春。どんなに寒くても確実に春は近付いてきているのである。この季節に聴きたい音楽は何だろう、と考えていたところ、1月31日はシューベルトの…
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展
私は今、金沢に来ている。ラジオディレクターという仕事は年末年始もゆっくり過ごせることは少ないので、遅れて休みを満喫しているわけである。かねてから冬の金沢は一度訪れてみたいと思っていた。兼六園の冬の雪吊りの美しさ、日本の伝…
能とオペラ
クラシック音楽はヨーロッパ、西洋の音楽であることは言うまでもないが、21世紀においては世界的に活躍する日本人演奏家がたくさんいるように、日本人の優れた作曲家ももちろん大勢存在する。ところがその日本人作曲家の作品を聴く機会…
ハイレゾで聴くべき音楽
最近の音楽シーンはもっぱらファイル配信が中心になりつつあり、音楽を無料で楽しむ方法もたくさんある。若い人はYou tubeで音楽を聴く人も多いらしいから、CDはもはや旧式の形態となってきた。まだクラシック音楽についてはそ…
芸術と人間性は分けて考えるべきなのか
先頃のハリウッドの大物プロデューサー、ワインスタインのセクハラ騒動から端を発し、様々な業界で問題化している性被害。「#MeToo」のハッシュタグで日本でも実名での告発があるなど、世界中で被害者が声を上げるケースが相次いで…