アントネッロの『ミサ曲ロ短調』
バッハの声楽曲でマタイ、ヨハネという二つの受難曲に匹敵する宗教的作品といえばミサ曲ロ短調である。 これまでの番組制作の中でも数々の名盤を紹介してきたが、私のお気に入りはニコラウス・アーノンクールの1986年の演奏。いわゆ…
バッハの声楽曲でマタイ、ヨハネという二つの受難曲に匹敵する宗教的作品といえばミサ曲ロ短調である。 これまでの番組制作の中でも数々の名盤を紹介してきたが、私のお気に入りはニコラウス・アーノンクールの1986年の演奏。いわゆ…
日本の古楽アンサンブルの雄、アントネッロが結成30周年という節目の年を迎えた今年に選んだ演目は中世スペインの写本「モンセラートの朱い本」と「聖母マリアの頌歌集」だった。このところアントネッロはバロック時代のレパートリーを…
2024年の幕開けは能登半島を襲った震災とそれに関連した航空機事故のニュースだった。 入院している実家の父がお正月には家に一時的に戻ることになっていたので、いろいろ段取りを整える必要があって、私も年末はバタバタしていたの…
立春の午後、川口総合文化センター・リリアでアントネッロの公演が行われた。昨年はコロナに罹患して一度公演を聴き逃してしまった私としては、年明けに知らせを受け取ってから、それこそ体調を万全にして、期待に胸を膨らませて川口駅に…
まだ夜風が冷たい3月の初め、古楽グループ、アントネッロが主催する公演へ出掛けた。演目はヘンデルのオペラ「ジュリオ・チェーザレ」。このタイトルはイタリア語読みなので、古代ローマ時代の英雄「ユリウス・カエサル」、英語風に言え…
12月に入ると街はクリスマスムードが漂う。日本では宗教的な意味合いは少ないものの、すっかり生活に根付いたイベントとして、デパ地下の賑わいや街角のクリスマスツリーを見るだけで幸せな気分になるのは悪いものではない。思えばバブ…
9月というのは残暑が厳しい時もあれば、時折り急に秋めいたり、はたまた台風が発生したりと天候が定まらないのが難点である。 そんな時にコンサートの予定があると、悩むのは服装である。クラシック音楽の場合、あまりにカジュアルなの…