もう一つの『ローエングリン』
すごいものを観てしまった。聴いてしまったというべきか。いや、全身の感覚を捉えられたという意味では体験したといった方が正しいかもしれない。 なんといっても橋本愛である。近寄りがたいほどの美貌と、どこかエキセントリックな魅力…
すごいものを観てしまった。聴いてしまったというべきか。いや、全身の感覚を捉えられたという意味では体験したといった方が正しいかもしれない。 なんといっても橋本愛である。近寄りがたいほどの美貌と、どこかエキセントリックな魅力…
甲子園が終わると夏もそろそろ終わりである。この時期に行われるのがMETライブビューイングのアンコール上映だ。先シーズンのプログラムを中心に過去の評判となった演目もいくつか上映されるので、見逃した作品はここで観るチャンスで…
この秋はなんとコンサートやらオペラやらに出掛ける機会が多いことか。それだけコロナ以降滞っていた来日公演や上演があるということなのだが、いかんせん番組制作の仕事もしているので、全ての公演に足を運ぶということもできない。自腹…
あまりに暑いとコンサートに出かけて行くのさえ億劫になってくる。更に言えば聴く音楽も選びたくなってくるのが心情である。 夏に似合うクラシック音楽は何か。実は私がこのコラムを最初に書き始めたのは2017年のやはり7月で、そん…
桜の次はバラの季節である。 スタジオのある半蔵門周辺はなんと言っても千鳥ヶ淵をはじめとした桜の名所ではあるが、紀尾井町辺りまで足を伸ばせば、ホテルニューオータニやプリンスギャラリーといった高級ホテルにもローズガーデンがあ…
ニューヨークのメトロポリタンオペラが新型コロナウィルスの影響で閉鎖を余儀なくされ早1年半が経った。その復帰第1作となったのが、テレンス・ブランチャードの「Fire Shut Up in My Bones」だというのは驚き…
長かった緊急事態宣言が明け、ゆっくりとではあるがようやく世の中が動き出した感じだ。 この間に一番活動を制限されたのがやはり声を使ったエンタテインメントだろう。クラシック音楽の世界ではとりわけオペラを見る機会が少なくなって…
今まさに私はワクチン接種2回目に備えて、怒涛の月末仕事の真最中である。 実は最近月末はスタジオ近くのホテルに泊まることも多い。コロナ禍でホテルもテレワークプランを設けていたりして、通常時よりかなりリーズナブルな料金で設定…
今話題の映画「TENET」を観た。冒頭から凄まじい勢いでストーリーが展開していくのだが、始まりはキエフのオペラハウス。そこでテロリストが舞台上に現れ、オーケストラの中に乱入し、楽器を叩きつけ人々を殺傷するシーンは音楽に携…