『カルミナ・ブラーナ』の中毒性
久しぶりのサントリーホール。東京フィルハーモニー交響楽団の第999回サントリー定期は首席指揮者アンドレア・バッティストーニ指揮によるオルフの「カルミナ・ブラーナ」である。バッティストーニの音楽性は、この爆発的なエネルギー…
久しぶりのサントリーホール。東京フィルハーモニー交響楽団の第999回サントリー定期は首席指揮者アンドレア・バッティストーニ指揮によるオルフの「カルミナ・ブラーナ」である。バッティストーニの音楽性は、この爆発的なエネルギー…
あまりに暑いとコンサートに出かけて行くのさえ億劫になってくる。更に言えば聴く音楽も選びたくなってくるのが心情である。 夏に似合うクラシック音楽は何か。実は私がこのコラムを最初に書き始めたのは2017年のやはり7月で、そん…
コロナ禍に喘ぐ世界にこんなことが起きようとは誰が想像しただろうか。ロシアによるウクライナ侵攻のニュースは文字通り衝撃だった。冷戦後も常に地球上のどこかで紛争や軍事衝突が起こっていたとはいえ、「戦争」というワードがこれほど…
三度目の緊急事態宣言における文化庁長官の声明文を読んだ時、熱い思いがこみ上げてきた。「芸術文化は決して不要不急ではなく、人間の健康と幸福を維持するために必要不可欠なものである」という言葉に勇気づけられた人も多いことだろう…
少しずつ世の中が動き出しつつある。東京のオーケストラも徐々に活動を開始し始めているが、その母体が民間だったり、自治体だったり、或いは放送局だったりで、やはり事情が違うので演奏会の再開の仕方もそれぞれのようだ。しかし軒並み…
2月は短いのであっという間に過ぎてしまったが、その終わりと3月の頭にかけてタイプの違うヴァイオリンのコンサートを3回聴く機会があった。その中でコンサートのマナーについて気になったことがいくつかあったので、それも含めてここ…
前回のコラムで書いた大阪へのコンサート遠征から戻った翌日、私はすぐに番組の収録が控えていた。午前11時半からTOKYO FMの SYMPHONIAの収録。新幹線が遅れたらどうしよう、というギリギリの時間ではあったが、ほぼ…
先日ジェーン・バーキンと東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに出かけた。ジェーン・バーキンはイギリス出身だが、フランスを代表する女優、歌手で1970年代にパートナーのセルジュ・ゲンズブールとのコンビで一世を風靡し、時…