永遠の恋人〜リートの魅力
久しぶりにリート・リサイタルを聴く。 リートとはドイツ語で歌曲のこと。リート・リサイタルはクラシックコンサートの中でもお客さんが入りにくい、という話を聞いたことがある。確かに歌詞が外国語という点でまずハードルが上がる。ざ…
久しぶりにリート・リサイタルを聴く。 リートとはドイツ語で歌曲のこと。リート・リサイタルはクラシックコンサートの中でもお客さんが入りにくい、という話を聞いたことがある。確かに歌詞が外国語という点でまずハードルが上がる。ざ…
この秋はなんとコンサートやらオペラやらに出掛ける機会が多いことか。それだけコロナ以降滞っていた来日公演や上演があるということなのだが、いかんせん番組制作の仕事もしているので、全ての公演に足を運ぶということもできない。自腹…
スタニスラフ・ブーニン。 私と同世代のピアノファンなら一際感慨深く、その名を思い浮かべるピアニストに違いない。 ある日、ふとテレビをつけると彼の特集をやっていた。19歳の時に当時史上最年少でショパン国際ピアノコンクールに…
神奈川県立音楽堂に赴くのはずいぶんと久しぶりだ。コロナ禍で特にオペラはその煽りを受けて中止となった公演も多かったが、この秋からかなり再開されている。そのひとつ、注目されていたヘンデルのオペラ「シッラ」の初日だった。この公…
この秋は注目コンサートが目白押しである。海外オーケストラの来日ラッシュもさることながら、長年温めていた企画もついに実現、といった感じでコンサート行脚に大忙しの私である。 中でも最も注目を集めていたのがミニマルミュージック…
実は5月に夫婦で会社を設立した。私たちは同業者なので、お互いフリーでやるより法人化した方が何かとメリットが多いと考えてのことである。 ……というのは表向きの理由で、夫が仕事上、法人の方がやりやすい案件が多かったからで、そ…
コロナでほぼ2週間仕事を休んでいた私だが、実は本当に辛かったのは熱が出ていた3日間くらい。厚生労働省の方針も途中で10日から7日に待機期間が短縮された。3日以降は咳や怠さが残っていたものの、比較的回復が早かった私は7日経…
ある日ちょっと喉の奥に微かな痛みを感じた。エアコンによる乾燥か、スタジオが寒いので冷えたのかと思っていた矢先、朝起きたら妙に怠い。熱を測ると36.7度。比較的平熱が高い私としては微熱には当たらない感じではある。 しかしこ…
甲子園が夏の終わりを告げるように、クラシック音楽の世界ではサントリーホールサマーフェスティバルが毎年8月の終わりに開催されるのが恒例となっている。約1週間に渡りサントリーホールが主宰する現代音楽の祭典で、期間中には日本の…
しばらくコンサート通いを休んでいたのだが、久しぶりにトッパンホールでの室内楽を聴きに出掛けた。弦楽三重奏団「トリオ・リズル」のコンサートである。 トリオ・リズルはヴァイオリンの毛利文香、ヴィオラの田原綾子、チェロの笹沼樹…