三善晃へのトリビュート
台風シーズンとなり、めっきり涼しくなっているこの連休である。このところ私はすっかり通常の仕事モードに戻りつつあり、コロナ以前と同様に毎日スタジオに通う日々。その間に誕生日を迎え、年齢を実感してしまった。というのも仕事柄、…
清水葉子
台風シーズンとなり、めっきり涼しくなっているこの連休である。このところ私はすっかり通常の仕事モードに戻りつつあり、コロナ以前と同様に毎日スタジオに通う日々。その間に誕生日を迎え、年齢を実感してしまった。というのも仕事柄、…
夏の終わりのラジオの制作現場は10月からの番組改編期に当たり、仕事が大きく変わる時期でもある。新番組、終了番組、そして引き続いていく番組。そこに今年は新型コロナの問題もあり、昨年の同じ時期とはやはり少し様子が違っていると…
先日、先輩のディレクターから「ドヴォルザークの『ユモレスク』って『ユーモレスク』って言うんじゃないの?」と訊ねられた。彼女は特にクラシック音楽を専門としている人ではなかったので、私は「最近は『ユモレスク』ということの方が…
アメリカのピアニスト、レオン・フライシャーが亡くなった。 私にとってフライシャーは左手のピアニスト、というイメージだ。1928年生まれの彼はわずか10歳で往年の名ピアニスト、シュナーベルに認められ、1952年のエリザベー…
バッハのマタイ受難曲は私にとって特別な音楽だ。 初めて聴いたのは高校生の頃。今は亡きソルフェージュの先生がバリトン歌手で、ドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と聖トーマス教会合唱団の「マタイ」を絶賛していたのが…
私は雨女である。時に嵐を呼ぶ女になることもある。季節が変われば東京でも吹雪いたりしてそうなると雪女になったりもする。要するに大切な用事があると雨に降られる、というパターンがお決まりなのだが、その日も梅雨明け前の最後の雨模…
とあるトーク番組を担当しているのだが、毎回ゲストに1曲選曲してもらって、ラストにその音楽をかける。その時のゲスト、某漫画家の先生が選んだのは映画『荒野の用心棒』のテーマだった。まさにそれを録音編集していた時に作曲家エンニ…
前回のコラムでオーケストラの始動について書いたが、このコロナ禍で一番煽りを食っているのはオペラ公演だろう。当然声を発することで飛沫感染の危険を孕むし、舞台上で繰り広げられるのはほとんど恋愛劇。演じる歌手がソーシャルディス…
少しずつ世の中が動き出しつつある。東京のオーケストラも徐々に活動を開始し始めているが、その母体が民間だったり、自治体だったり、或いは放送局だったりで、やはり事情が違うので演奏会の再開の仕方もそれぞれのようだ。しかし軒並み…