50年目の三島由紀夫
私はラジオという音声メディアで重要なのは〈言葉〉によって全てを伝えていかなくてはならない、という点だと思っている。もともとラジオにものすごい思い入れがあってこの仕事を始めたわけではないのだが、これはディレクターとして仕事…
私はラジオという音声メディアで重要なのは〈言葉〉によって全てを伝えていかなくてはならない、という点だと思っている。もともとラジオにものすごい思い入れがあってこの仕事を始めたわけではないのだが、これはディレクターとして仕事…
3月に入って予定していたコンサートは軒並み中止となってしまった。私のスケジュール帳も予定のないブランクの日が多くなった。正直こんなことは近年なかったので、これからこの時間をどうやって使ったらいいのか持て余しているほどだ。…
新型肺炎の影響で日本も各地で観光業に影響が出ているという。しかし逆にいえば今やどこでも中国からの観光客でごった返している名所に行くチャンス! 「そうだ、京都行こう」。どこかの広告のようだが、京都とは折に触れてふと行ってみ…
現代でも副業を持つ人は多いようだが、クラシックの作曲家もダブルワーク派が何人か存在した。ピアニスト兼、指揮者兼作曲家とか、音楽ジャンルの中での副業は別にして全くの異業種との掛け持ちをしていた作曲家にはどんな人がいるのだろ…
エサ=ペッカ・サロネンがフィルハーモニア管弦楽団を率いて来日した。 実はこのソリストにはヴァイオリンの庄司紗矢香の他に、ノルウェーの名チェリスト、トゥルルス・モルクがサロネンの新作のチェロ協奏曲を日本初演するはずだった。…
近頃NHK交響楽団の定期公演のプログラムが面白い。おっと思うような珍しい曲がラインナップされているし、来日オーケストラの公演よりはチケットも安価で購入しやすい。今月は収録の合間を縫って二度足を運んだ。 一度目はクリストフ…
ついに、「紅天女」がオペラになった。 「紅天女」とはなんぞや、という人もいるかもしれないので、一応説明しておこう。漫画「ガラスの仮面」は連載40周年を迎えてなお未完の大作であり、大ベストセラーでもある作品。 主人公は演技…
2020年、令和2年が明けた。 毎年年末にバタバタと簡単なお節料理だけは作るので、それをつまみながらウィーンフィルのニューイヤーコンサートの中継を鑑賞するというのがスタンダードな私の元旦の過ごし方である。 そのウィーンフ…
年末である。年末は毎年変わらずやってくるはずなのに、今年はスケジュールを詰め込みすぎてコラムを書く時間が全くなくなってしまったという言い訳をしておこう。2019年最後のコラムなので、雑多な内容になってしまうのだが、お許し…