『のだめカンタービレ』クロニクル
今やとかく敬遠されがちなクラシック音楽ではあるが、時にその垣根を一気に取り払ってくれるのが、それを題材にした漫画や小説、映画やテレビドラマである。しかしそれには時代背景が大きく影響していて、昔はドラマの主人公もクラシック…
清水葉子
今やとかく敬遠されがちなクラシック音楽ではあるが、時にその垣根を一気に取り払ってくれるのが、それを題材にした漫画や小説、映画やテレビドラマである。しかしそれには時代背景が大きく影響していて、昔はドラマの主人公もクラシック…
私の母の実家は東京都葛飾区の下町で、かつて蝋燭屋を営んでいたという。私が物心ついた頃にはお店自体はクローズしていたが、蝋燭が飾られた古びた店先はまだ母屋に隣接していた。そこには昔のドラマに出てくるような番頭台があって、そ…
日本音楽財団とはストラディヴァリウスの番組を担当していたこともあり、担当者の方とも長いお付き合いとなっている。先日もサントリーホールブルーローズでのコンサートを聴きに行く機会をいただいた。 日本音楽財団は弦楽器の最高峰で…
引き続き北海道旅行について。この札幌行きは東京が空前の猛暑期に敢行したので絶妙なタイミングとなり、3日間の札幌の平均気温は25℃前後と、暑さに弱い私には最適な気温だった。 今回の旅は友人の歌手、井筒香奈江ちゃんと一緒であ…
まだ7月に入ったばかりだというのに、東京の暑さは尋常ではない。 このコラムでも取り上げた吉原真里さんの著書「親愛なるレニー」の快進撃が続く中、本の中に登場するバーンスタインの若き日の恋人であり、その活動を支えた日本人、橋…
コロナ禍で滞っていたコンサートが加速して、来日ラッシュが止まらない。そうなると懐具合によって必然的にコンサートも厳選しなくてはならなくなるのだが、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の来日コンサートは悩ましかった。7月…
東劇以外では最終上映となる日に、オペラ「チャンピオン」のMETライブビューイングを観に行った。このタイトルでオペラ?と違和感を持つ人も多いかもしれない。 昨今、アメリカのメトロポリタンオペラでは伝統的な演目に加えて、こう…
話題の映画、「TAR/ター」を観た。ケイト・ブランシェットが現代を生きる才能溢れる女性指揮者を演じて、アカデミー賞6部門にノミネートされていることからも注目されている。 この作品は幾重にも問題が絡んでいる。衝撃のラストを…
4月からポッドキャスト番組いくつかを担当している。 その中のひとつで、アメリカ人弁護士のライアン・ゴールドスティン氏をメインパーソナリティに据えたビジネス系トーク番組の中で「ジェンダー」をテーマにしたことがあった。ゴール…
5月4日(木祝)みどりの日 この日は東京国際フォーラムへ。ゴールデンウィーク後半になり、有楽町周辺はものすごい人だかりである。月島在住の友人の構成作家K女史とホールC前のカフェで待ち合わせする。もはや初夏の陽気で昼間はノ…