渋谷能〜観世流『自然居士』
この季節になるとさまざまな文化系の公演や催し物は夏休み企画が増え、子どもや初心者向けのプログラムが多くなる。親子で楽しむ企画や、初めてそのジャンルに触れる人、普段はあまり行き慣れない客層を意識したイベント感覚の催しも多い…
この季節になるとさまざまな文化系の公演や催し物は夏休み企画が増え、子どもや初心者向けのプログラムが多くなる。親子で楽しむ企画や、初めてそのジャンルに触れる人、普段はあまり行き慣れない客層を意識したイベント感覚の催しも多い…
映画『チャイコフスキーの妻』というタイトルを見て、「はて、チャイコフスキーは生涯独身じゃなかった?」と私は頭の中で呟いた。『白鳥の湖』『くるみ割り人形』などのバレエ曲で知られるロシアの作曲家、チャイコフスキー。これまであ…
東京もいよいよ梅雨入り。朝から大雨でも文句は言えない。しかし予定がクラシック音楽のコンサートとなると、少々恨めしく思える。 この日は夜、トッパンホールでベルチャ・クァルテットのコンサート。室内楽の殿堂と呼ばれるこの素晴ら…
久しぶりのMETライブビューイングは今季最後の演目、プッチーニの「蝶々夫人」である。長崎を舞台に日本人女性を主人公にしたこの作品、「ある晴れた日に」など有名なアリアもあり、オペラといえば「蝶々夫人」を思い浮かべる人も多い…
6月21日は「夏至」。一年で最も昼が長い日となる。 以前、早朝の音楽番組を担当していた時、いつも冒頭で暦と日の出の時刻を伝えていた。徐々に日の出時間が早くなり、そしてまた遅くなっていくのを、ナレーション原稿を書きながら一…
続いての出張は神戸である。防災番組を担当する身としては、来年が阪神淡路大震災から30年ということで、神戸には取材に行きたいと思っていたところだが、今回は諸事情あり、急な出張ということもあり、取材というよりは震災後の神戸を…
梅雨入り直前の沖縄に出張に行くことになった。沖縄はコミュニティFMが実に18局もあるという日本屈指のラジオの島である。今まで出演していただいた局の方も多いので、この機会にご挨拶に伺うことにした。訪問の日程を伝えると、どの…
日本の古楽アンサンブルの雄、アントネッロが結成30周年という節目の年を迎えた今年に選んだ演目は中世スペインの写本「モンセラートの朱い本」と「聖母マリアの頌歌集」だった。このところアントネッロはバロック時代のレパートリーを…
前回ラ・フォル・ジュルネ・TOKYO 2024のコンサートの様子をいくつか紹介したが、5月3日の公演でひとつ紹介しきれなかったものがある。私が最も楽しみにしていたパスカル・アモワイエルによる音楽劇である。昨年はベートーヴ…
ゴールデンウィークの東京の過ごし方といえば、今年もラ・フォル・ジュルネ・TOKYO(LFJ)で決まりである。何やら冒頭CM口調だが、有楽町にある東京国際フォーラムを中心に行われる音楽祭はコロナ禍で中止を余儀なくされた年も…