知られざる日本人作曲家
現代のグローバル社会に於いて「西洋」という括りは若い世代の間ではあまり使わないワードかもしれない。インターネットが世の中に登場してからというもの、地球の垣根は取り払われたかに思えた。情報の世界だけにとどまらず、もちろんそ…
コラム
現代のグローバル社会に於いて「西洋」という括りは若い世代の間ではあまり使わないワードかもしれない。インターネットが世の中に登場してからというもの、地球の垣根は取り払われたかに思えた。情報の世界だけにとどまらず、もちろんそ…
「愛」とは何か。 時々親しい友人たちとお酒を飲みながら(正確には私はお酒を飲めないが)話したりすることがある。しかしいつも話しながら結局それが何なのか、自分の中でもうやむやになってしまうのだが、一冊の本を読んで、その答え…
この12月で15年近く担当してきたミュージックバードの番組「ニューディスク・ナビ」が終了することになった。私は幸運なことに長寿のレギュラー番組を担当させていただくことが多い。本格的なクラシック音楽を専門に聴くことのできる…
歌手の井筒香奈江さんとは最近よくデートする。同世代でお酒が飲めないという共通項もあって、番組ゲストに迎えてからすっかり意気投合している。長引くこのコロナ禍でライブ活動がままならなくなった彼女はこの間、読書にのめり込み、す…
久しぶりにリート・リサイタルを聴く。 リートとはドイツ語で歌曲のこと。リート・リサイタルはクラシックコンサートの中でもお客さんが入りにくい、という話を聞いたことがある。確かに歌詞が外国語という点でまずハードルが上がる。ざ…
この秋はなんとコンサートやらオペラやらに出掛ける機会が多いことか。それだけコロナ以降滞っていた来日公演や上演があるということなのだが、いかんせん番組制作の仕事もしているので、全ての公演に足を運ぶということもできない。自腹…
スタニスラフ・ブーニン。 私と同世代のピアノファンなら一際感慨深く、その名を思い浮かべるピアニストに違いない。 ある日、ふとテレビをつけると彼の特集をやっていた。19歳の時に当時史上最年少でショパン国際ピアノコンクールに…
神奈川県立音楽堂に赴くのはずいぶんと久しぶりだ。コロナ禍で特にオペラはその煽りを受けて中止となった公演も多かったが、この秋からかなり再開されている。そのひとつ、注目されていたヘンデルのオペラ「シッラ」の初日だった。この公…
この秋は注目コンサートが目白押しである。海外オーケストラの来日ラッシュもさることながら、長年温めていた企画もついに実現、といった感じでコンサート行脚に大忙しの私である。 中でも最も注目を集めていたのがミニマルミュージック…
実は5月に夫婦で会社を設立した。私たちは同業者なので、お互いフリーでやるより法人化した方が何かとメリットが多いと考えてのことである。 ……というのは表向きの理由で、夫が仕事上、法人の方がやりやすい案件が多かったからで、そ…