ラジオディレクターの冬
ラジオディレクターの私にとって月末は繁忙期。収録が立て続けにあるため、編集、納品と次々片付けていかないとどんどん仕事が山積みになってしまう。こうなると必然的に在宅というわけにはいかず、毎日スタジオに入り浸るようになる。そ…
清水葉子
ラジオディレクターの私にとって月末は繁忙期。収録が立て続けにあるため、編集、納品と次々片付けていかないとどんどん仕事が山積みになってしまう。こうなると必然的に在宅というわけにはいかず、毎日スタジオに入り浸るようになる。そ…
年明け早々、二度目の緊急事態宣言となった。 一度目の時には人生初めての経験だっただけに、生活必需品の買い占めなど困った問題も多かったが、一方で少しの間だけ我慢をすれば、そのうちに終息するだろうという楽観的な見方もあった。…
私はライヴ音源を使った番組を制作することも多いのだが、そこに付きものなのが、「拍手」である。 思えばコンサートに限らず、スピーチや特定の人物が登場した時など、私達は無意識に手を叩いて敬意を表しているが、これはいつ頃からの…
ミュージックバード、クラシックチャンネル恒例の「年末放談」といえば、看板特別番組。既に10年以上続く長寿番組でもある。今年もその収録の時期がやってきた。出演はお馴染み政治思想研究家であり音楽評論家の片山杜秀さんと、私も番…
目下私の一推しのアイスランドのピアニスト、ヴィキングル・オラフソンがこのコロナ禍に来日するという情報を耳にした。しかも共演は、これまた生でその演奏を聴いて以来すっかりファンとなってしまったヴァイオリニストの庄司紗矢香とな…
2020年も終盤。今年最も大きく取り上げられているのはベートーヴェンの生誕250年だが、演奏家も記念年を迎えた人がいる。伝説のピアニスト、生誕100年のアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリもその一人だ。今でもカリス…
レディースデーというものをもっと有効に活用しようと思い立って、近頃毎週水曜日は映画鑑賞をしている。そうすると自然に上映プログラムを頻繁にチェックするようになり、何年かに一度訪れる「特集上映を制覇する」という個人的なマイブ…
前回ウィーン・フィルの来日について少し触れたのだが、欧米では再び新型コロナ・ウィルスの感染拡大が懸念される中、彼らの来日公演は全て行われることとなった。もちろん指揮者のワレリー・ゲルギエフも共に、である。これは日本の音楽…
2020年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の来日が決定した。欧米のオーケストラやアーティストの来日が軒並み中止となっている中、しかも本国オーストリアではロックダウンという最中に、このニュースはクラシック音楽業界では少な…
今話題の映画「TENET」を観た。冒頭から凄まじい勢いでストーリーが展開していくのだが、始まりはキエフのオペラハウス。そこでテロリストが舞台上に現れ、オーケストラの中に乱入し、楽器を叩きつけ人々を殺傷するシーンは音楽に携…