Fire Shut Up in My Bones
ニューヨークのメトロポリタンオペラが新型コロナウィルスの影響で閉鎖を余儀なくされ早1年半が経った。その復帰第1作となったのが、テレンス・ブランチャードの「Fire Shut Up in My Bones」だというのは驚き…
ニューヨークのメトロポリタンオペラが新型コロナウィルスの影響で閉鎖を余儀なくされ早1年半が経った。その復帰第1作となったのが、テレンス・ブランチャードの「Fire Shut Up in My Bones」だというのは驚き…
私が制作に関わる衛星デジタル放送ミュージックバードのクラシック・チャンネルでは「ストラディヴァリウス・コンサート」という番組がある。これは言わずと知れた弦楽器の至宝であるストラディヴァリウスを保有し、国内外の優秀な若手演…
2022年は寒さとともにやってきた。新年が明けて間もなく、東京では雪が降り、私はちょうどその日に番組の収録があって半蔵門のスタジオに入っていた。皇居側の窓があるスタジオからお堀の緑がだんだんと白く染まっていくのを眺めなが…
早いもので2021年ももう終わりに近づいている。ここでも何度かぼやいているが、年末のラジオディレクターはいわゆる年末進行というのがあって、年末年始の休みを考慮して通常より番組の納品が早まるので、気力体力の勝負時である。今…
先月からトッパンホールのコンサートに出掛ける機会が多かった。駅からやや離れた場所でありながら室内楽規模の会場として素晴らしい音響とラインナップで人気のトッパンホールは、サントリー音楽賞を受賞していることからもわかるように…
12月に入ると街はクリスマスムードが漂う。日本では宗教的な意味合いは少ないものの、すっかり生活に根付いたイベントとして、デパ地下の賑わいや街角のクリスマスツリーを見るだけで幸せな気分になるのは悪いものではない。思えばバブ…
音楽に関わる仕事をするようになって、様々な音楽を意識的に聴くようになったが、なかでもワーグナーのオペラというのは私にとって最も遠くにある存在だった。そもそもオペラというジャンル自体、一般の人にとってはどこか別世界だと思わ…
数あるクラシック音楽作品の中でも変奏曲という形式には、作曲家の粋が詰まっている。 私自身ピアノをやっていた学生時代から変奏曲には特に魅力を感じていた。ロマン派の作品から何か自由に選んで演奏する、という試験課題の時はメンデ…
この秋は緊急事態宣言が明けたこともあり、日本のクラシックコンサートも徐々に活況を呈してきた。それでもまだ海外のオペラやオーケストラ団体などの来日は限られているが、昨年に引き続き、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団だけは予…
今年は5年に一度のショパンコンクールの開催年。少し前まで音楽界の話題はほぼそれ一色だった。当然このコラムでも取り上げて然るべきだったのだが、YouTubeやSNSなどリアルタイムでアップされる情報や動画などを私は殆ど見聴…